訳なんてない

たまに書いてみます

今日のマンガ−ひきだしにテラリウム

 

ひきだしにテラリウム

ひきだしにテラリウム

 

雑多な短篇集、なのだが同一作家とは思えないほど、作品ごとに画風が違うため、最初は戸惑う。しかし不思議なもので、読んでいくに従って、どの作品もこの作家らしいものだと感じられるようになっていった。

 

「少しふしぎ」を中心に、幅広い作品群が揃う。

・授業で物語を創作するうちに、うさぎ人とねずみ人が繰り広げるストーリーの妄想が広がる話

音ゲーをモチーフにしたコミュニケーションがテーマの話

・惑星の距離と彼女との心の距離がリンクする話

の3編が特に好き。やっぱり自分はSF方向に行くよりも現実の中で展開されるストーリーが好きなんだなぁ。

読んだ人と、どの話が好みか語りたくなる作品でもありますね。

登場人物がひとつの世界に現れる、なんともポップな装丁もまたステキです。