訳なんてない

たまに書いてみます

2014年を振り返る(マンガ)

今年もマンガをたくさん読みました。TSUTAYAでコミックをレンタルして近くのカフェで読みふけるのが数少ない楽しみであります。最近借りたいものが既に借りられてしまっていてグギギ…となることが多くて辛いのですが…。

そんな今年読んだマンガの中から3傑と呼べるものをピックアップして、2014年を締めたいと思います。いろんな名だたるマンガブログで選ばれているものばかりで何の新鮮味もありません。

1.僕だけがいない街(1)〜(5) 

今年ナンバーワンのドキハラを与えてくれたミステリーマンガ。今年のマンガ納めとしてさっき読んだ5巻がまた物凄く。ミステリーとしての手に汗握る展開はもちろん、勇気を持って困難を切り拓いていくことの大切さも伝えてくれる王道マンガ感も同時にあふれでている作品。ところどころに笑いが挟まるのも、とてもよいクッションになっている。この後の展開が超超超気になります。

 

2.子供はわかってあげない(上)(下)

子供はわかってあげない(上) (モーニング KC)

子供はわかってあげない(上) (モーニング KC)

 

  連載中に全部読んだものの、この空気感は通しでまた味わいたいと思い上下巻購入。この作品だけが纏う独特の時間の流れ方。軽妙なセリフ回しと絶妙なポイントを突く小ネタの数々。この画のタッチ、この空気感だからこそ、ラストの顔から火が出るような展開も微笑ましく愛おしい、大好きな作品です。

 

3.ちーちゃんはちょっと足りない

ブログなどで紹介されていた「空が灰色だから」が気になりつつも未読だった阿部共実作品。これまた書評で話題になっていた本書を先に手に取りました。薄々そんな作品であることはわかっていたものの、当初の「よつばと!」然としたほんわか+ちょっと毒がある序盤から、ある行動を境にして危うくバランスが保たれていたもののすべてが崩れ去る怒涛の終盤へ。この作品がこれだけ多くの人に支持されているのは、「一歩間違えれば、自分もナツになっていた」、さらに言えば「自分こそがナツだった」と思えてしまう思春期に感じる忘れかけていたリアルな痛さを呼び起こしてくれるからだと思います。

その後、「空灰」「死に日々」「ブラックギャラクシー6」も読みましたが、特に前2作の一枚の優秀なアルバムのように多様な角度から、それでも阿部共実としかいいようのない作家性を容赦なくぶつけられる感覚は抜け出せなくなる麻薬性。一筋縄ではいかなすぎる、この作者はこれからも追いかけていかなければと(今さらながらに)思いました。

空が灰色だから 1 (少年チャンピオン・コミックス)

空が灰色だから 1 (少年チャンピオン・コミックス)

 

 

 

 来年も、おもしろいマンガをたくさん読んでいきたいと思います。